奈良県吹奏楽連盟 について(概要)2023年版

奈良県吹奏楽連盟は奈良県下の吹奏楽演奏団体によって組織され、社団法人全日本吹奏楽連盟に加盟し、その関西支部に属しています。本部は朝日新聞奈良総局に、事務局は事務局長の所在地(勤務校)に置かれています。また、本連盟には小学生部会、中学校部会、高等学校部会、大学部会、職場・一般部会が設けられ、現在約190の加盟団体はそれぞれの吹連事業に参加していただいています。奈良県吹奏楽連盟では、広く一般の方々への吹奏楽の普及、加盟団体の交流と互いの技術・表現力の向上を目指して、以下のような事業を行っています。
奈良県吹奏楽連盟の事業
なお、すべての事業に参加するためには、奈良県吹奏楽連盟に加盟していただく必要があります。(
加盟方法については、こちらから、ご確認ください
吹奏楽コンクール
吹奏楽連盟が行っている事業の中で最も規模の大きなもので、このコンクールへの出場を最大の目標としている加盟団体も多くあります。毎年8月初旬に行われています。小学生、中学生、高等学校、大学、職場・一般 の5部門で行われていますが、中学生、高等学校については、出演人数や上位大会との関係で、さらに、A組、小編成、J組の3つの部門に分かれています。 中学生(A組)、高等学校(A組)、大学、職場・一般 については、それぞれの部門の優秀団体を全国大会へとつながる関西吹奏楽コンクールに奈良県代表として推薦しています。また、中学生、高等学校の小編成部門の優秀団体も関西大会へ推薦しています。(ただし、小編成の全国大会はありません。)さらに、小学生部門については、今年度より新設される「関西小学生バンドフェスティバルステージパフォーマンス部門」に代表を推薦する予定です。 また、中学生・高等学校のJ組は、奈良県独自のもので、A組に出場する団体についてA組の出場メンバー以外で編成されたバンドと、少人数の団体2校以上による合同バンドが参加できます。演奏曲目は出演部門によって異なり、全国大会へつながる部門については制限時間12分以内に課題曲(全日本吹奏楽連盟指定)と自由曲を演奏していただきます。他の部門については自由曲のみとなります。制限時間は各小編成、各J組、小学生は7分以内です。
アンサンブル コンテスト
3人から8人までの管・打楽器による室内楽のコンクールです。(弦楽器はコントラバスが出演できますが、弦楽器のみの編成は出演できません。)各団体から1グループまでの参加が可能です。演奏時間は5分以内で、自由曲1曲のみを演奏します。小学生、中学校、高等学校、大学、職場・一般 の5部門で行われ、優秀グループを全国大会へつながる関西大会へ推薦しています。(ただし小学生の部には全国大会はありません)
マーチング コンテスト
マーチングとは、パレードやドリル演奏など、動きながら楽器を演奏し、表現・アピールするものです。これもコンクール形式で行われます。「中学生の部門」と「高校以上の部門」に区分されます。演技は街頭でのパレードを想定した規定課題を含めて行われ、優秀団体を全国大会へとつながる関西大会へ推薦しています。(制限時間6分)奈良県独自の部門としては「ストリートパレードの部」があり、街頭パレードの要素を重視しながらも規定課題を設けず、より取り組みやすく設定している部門です。(制限時間は4分)さらに、「小学生の部門」も設定しています。また、審査の対象とせず、より自由な演技を披露できる「オープン参加」として出演することも可能です。
*参加団体数により、県大会の開催の有無や会場、日程等が確定いたします。
*また、小学生バンドについては「関西小学生バンドフェスティバルマーチング部門」に 県予選なしでの参加となります。
バンド フェスティバル
奈良県内の吹奏楽団体と著名な演奏家や他府県の吹奏楽団体を招待して行っているコンサートです。連盟加盟団体のみなさんを始め多くの方々に、広く吹奏楽の魅力をお伝えしようと企画しています。感染症対策により中断しておりましたが、2023年1月には3年ぶりに開催されました。例年すばらしい演奏・パフォーマンスで、奈良県吹奏楽のレベルアップに一役買っているものと自負しています。
ムジークフェストなら 〜あおぞら吹奏楽
奈良県による音楽イベント「ムジークフェストなら」は、2023年度から四季を通しての開催と形を変えることになります。そのうち、吹奏楽連盟が担当している「あおぞら吹奏楽」は、開催時期と会場を変え、秋にあすか風舞台での屋外コンサートとして開催いたします。著名な演奏家を招いて盛大に開催する予定です。 また、昨年まで秋に開催しておりました「奈良県大芸術祭〜にじいろ吹奏楽」の開催はございません。
中学生部会(中学校合同バンド; Concerto di tutti 〜みんなのコンサート 〜)
中学生部会では、奈良県中学生合同バンドを企画・運営しています。目的として、「参加生徒(部員)及び指導者(顧問)交流を深め、中学生バンドの活性化を図る」「指導者(顧問)の研修の場とし、レベルアップを図る」「参加生徒(部員)の音楽に対する意識や技術の向上を図る」「コンサートとしても充分に楽しめる内容を目指す」という4点を挙げています。合同バンドは、参加申し込みのあった中学生団体の1・2年生部員全員参加を原則とし、それをいくつかのグループに分けて合同バンド(各グループで2年生バンド・1年生バンドの2つ)を結成し、発表会(Concert di tutti 〜みんなのコンサート)に向けて取り組みます。その練習の際には、音楽の専門家の指導を受けて、研修を行う事にしています。この合同バンドの取り組みを通して、参加校の指導者・生徒の交流はもちろん技術的な面での刺激も互いに与え合っており、各団体のレベルアップに果たしている役割は大きいものがあります。 その他、オーディションによって選出されたメンバーによる「選抜バンド」を結成し、バンドフェスティバルに出演しておりました。感染症対策のため中止しておりましたが、今年度より再開する予定です。また、部会独自の指導者研修会も開催しています。
高等学校部会
(高等学校独奏コンクール)

奈良県高等学校文化連盟吹奏楽部会が以前より長年にわたり開催してきた独奏コンクールを2022年度より共催として実施しております。専門家の先生方による審査をいたします。
(高等学校選抜バンド)
2006年度に奈良県で開催された西日本バンドフェスティバルを契機に選抜バンドを結成しました。2008年度には、石川県金沢市で開催された西日本バンドフェスティバルに奈良県吹奏楽連盟創立50周年記念バンドとして参加しました。中学校と同じく、オーディションによって選出されたメンバーによって結成され、バンドフェスティバルに出演しています。生徒個々のレベルアップを図るとともに、各参加校のリーダー育成と指導者の研修という目的も含めて運営しています。
一般部会(一般事業委員会)
一般部会に属する団体の多くは、管楽器打楽器を愛好する社会人の方々で構成されています。文部科学省が提唱する「生涯学習」という言葉を出すまでもなく、趣味としての音楽が私たちの生活を豊かにしてくれるのは明らかです。一般バンドの振興は、吹奏楽連盟が最も大切にしていかなければならない分野の一つと言えます。また、一般バンドには社会人になってから楽器を始められた方も多くおられますが、それ以上に学生時代から吹奏楽に係わってこられた方によって支えられているといえます。しかしながら、スクールバンドでの経験者の中には、卒業後、楽器から離れてしまっている現状もあります。そこで、一般部会では、「大人になっても吹奏楽を続けよう」をスローガンにそれぞれの団体の枠を超え活動しています。その一環として、「おでかけクリニック」を実施し、連盟加盟の一般バンドが申し込みのあった学校団体への訪問を行っています。合同練習を通した技術指導などで交流を深めています。他にも一般団体の交流と発表の場として以下の演奏会を企画・運営しています。
あんふぇす 〜アンサンブル フェスティバル 
一般部会に属する団体の中には、少人数での合奏を楽しむアンサンブルの形態で活動されている団体も多くあります。そのような団体や大人数のバンドのなかで作られたアンサンブルグループによる演奏会です。のびのびと音楽を楽しもうとするグループや非常に高い技量を持ったグループなど多種多様な形態の合奏を楽しんでいただけます。
BRASS AID 奈良県市民吹奏楽祭
一般部会所属団体による大編成吹奏楽の演奏会です。それぞれのバンドの個性を生かしたステージをご覧いただいてけるよう、運営も一般部会所属の団体が協力して行っています。また、同時にチャリティ活動を行うことで、市民バンドの交流、社会的啓蒙に加え、市民バンドが連携して直接社会に奉仕・貢献することを目的として実施されます。また、奈良県芸術祭の事業のひとつとして、奈良県との共催で開催しています。
2022年度は新型コロナウイルス感染症対策を行いつつ、各事業を開催しました。今年度は、政府の緩和の方向を受け、必要な対応を踏まえて事業を実施してまいります。 また、「文化部活動の地域移行」にかかわる全日本吹奏楽連盟の規定改定に伴い、奈良県でも従来の「中学校」部門は、「中学生」部門に変更されます。奈良県吹奏楽連盟としましても「文化部活動の地域移行」に関しての担当者を設け、対応を進めてまいります。

 

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