私ども、沖縄県吹奏楽連盟の創設に奔走なされ、その発展にご尽力いただきました初代理事長 渡久地政一先生の追悼演奏会が5月17日(金)に催されます。加盟団体のメンバー全員が会場に参集され追悼の意を表すと共にこれからの連盟発展について考える場にしたいと思います。

 無事終了いたしました。

 第一部・沖縄芸能協会の会長で国指定重要無形文化財組踊「地謡」技能保持者の城間徳太郎氏をはじめとする師匠クラスの方々六十余名の歌三線、そして踊りも家元・師匠クラスの方々の「かぎやでぃ風」で幕があがり、斉唱の「ぢゃんな節」、総勢四十二名で寸分のずれもない息のあった踊り「四つ竹」と、ほんとに豪華絢爛で客席からもため息のもれる素晴らしいステージでした。

 第二部は、琉球大学教育学部音楽科同窓会のステージ、はじめは同窓生で沖縄県立芸術大学の翁長剛先生が渡久地政一先生作曲の「沖縄の月」を独唱、同じく同窓生の百名香代子氏のピアノ独奏ショパン作曲「幻想即興曲」、そして、同窓生百余名による大合唱 モーツアルト作曲「アヴェ ヴェルム コルプス」、同じくモーツアルト作曲「レクイエム K626より レクイエム・キリエ」で厳かなステージとなった。

 第三部は、沖縄県吹奏楽連盟のステージ、昭和36年本連盟が創設され、渡久地政一先生が初代理事長になられた第一回沖縄県吹奏楽コンクール(同時は沖縄県吹奏楽演奏会と称した)中学の部の課題曲クライン作曲「ブースター」(第六回九州吹奏楽コンクール、第九回全日本吹奏楽コンクール)と、その時代によく演奏されたスッペ作曲「詩人と農夫」序曲(当時はオペラの序曲等がよく演奏されていた)、吹奏楽が普及した頃(昭和47・8年頃)よく演奏されていたオリジナル曲ジェイガー作曲「シンフォニア・ノビリシマ」をこの演奏会のために編成された約五十名の吹奏楽団で演奏。

 フィナーレは、渡久地政一先生作曲の「琉球大学逍遥歌」を吹奏楽の伴奏、琉球大学教育学部音楽科同窓会の大合唱団が会場一杯に響き渡る歌声で幕を閉じた。

終演後、96歳になられる渡久地先生の奥さま、トミ先生がステージ上においでになり、お礼を述べられたときには、また、「琉大逍遥歌」の歌声が自然にわき起こり、感動のあるコンサートになりました。