誕生日 | 昭和20年09月05日 |
命日 | 令和03年12月07日(享年76歳) |
出生地 | 滋賀県 |
本籍地 | 大阪府 |
丸谷明夫先生は、平成25年5月に一般社団法人全日本吹奏楽連盟理事長に就任され、令和3年5月に退任されるまで8年間、日本の吹奏楽界のリーダーとして歩みを止めることなく、生涯を通して吹奏楽の普及発展のために尽力されました。 中学校時代から吹奏楽に慣れ親しみ、独学で楽典・楽曲及び指揮法、合奏方法の研鑽に努められ、全日本吹奏楽コンクールには大阪府立淀川工業高等学校(現在の大阪府立淀川工科高等学校)を率いて国内最多の41回(招待演奏を含む)の出場を果たし、金賞をこれもまた国内最多の32回受賞されました。また全日本マーチングフェスティバルにおいても23回出場し、23回の金賞を受賞されました。 厳しい中にも温かみのある指導方法で、強い信念と高い目標を掲げ、旺盛な研究心、豊かな経験と高い見識のもと着実に指導の効果を上げられました。また自らに厳しく人には優しく、常に礼儀正しく温厚な態度で相手に接する一方、確固たる信念のもと困難な課題にも率先して臨み、生徒のみならず、まわりの指導者にも影響を与え、生徒、指導者そして地域の人々からも敬愛される方でした。 大阪府吹奏楽連盟、関西吹奏楽連盟、全日本吹奏楽連盟で重責ある任に就くとともに相手を思いやる態度で接するなど吹奏楽連盟全体の和を大切にされ、吹奏楽を中心とした芸術文化の発展に力を注がれました。また、「ドキュメントにっぽん〜みんなで吹いたら日本一」「笑ってこらえて〜吹奏楽の旅〜」「題名のない音楽会」等、メディアにも数多く出演され、吹奏楽をわかりやすく解説するとともに、吹奏楽の持つ多様な表現力、そのパワーと豊かな響きの芸術性を広く社会に伝え、吹奏楽の普及に大きく貢献されました。 さらに後進の育成にも大いに務め、その薫陶を受けた演奏家や指導者も数多く、それらの人々は日本のみならず広く世界で活躍しています。毎年、地域に根ざした音楽活動にも大いに力を注ぎ、平成2年9月より大阪府立淀川工科高校吹奏楽部を率いて大阪市西成区釜ヶ崎で、労働者たちのための「たそがれコンサート」を30回続け、地域の皆さんにも愛され、大きな感動と生きる勇気を与えることに多大な貢献をされました。 また、「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン作成検討会議委員」の委員に就任し、ガイドラインに沿ったクラブ活動のあり方について、効果的な練習内容や短時間集中の練習方法などについて研究し、率先垂範の気概を持って全国の加盟団体と共に成果を上げられました。
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